CKD外来
慢性腎臓病(CKD)とは
- 尿や血液の検査、X線や超音波による画像診断、腎臓の組織を顕微鏡で調べる検査(病理診断)で腎臓の異常が明らかである(特に、尿の検査では、尿蛋白が重要)
- 腎臓のはたらきをみる検査の糸球体濾過量(glomerular filtration rate; GFR)が60ml/分/1.73㎡未満である。
(1)、(2)のいずれか、あるいは両方が3ヵ月以上続く状態を慢性腎臓病(CKD)といいます。
CKDとはchronic kidney diseaseの頭文字をとったもので慢性に経過する腎臓病・腎機能低下が3か月以上続いている状態です。
日本人の成人のうち8人に1人がCKDと言われています。自覚症状が出現しにくいため、早期に発見し治療することが大切です。適切な治療を受けず放置しておくと、透析などが必要な末期腎不全まで進行することがあります。またCKDの方は一般の方よりも脳卒中、心筋梗塞などの心血管疾患に至るリスクが高いと言われています。
保存期治療
CKDは早期発見、早期治療で進行を予防することができます。
健診や外来での定期的な採血・尿検査で早期発見が可能です。当院ではさらに超音波やCTで腎臓の形態を確認し、治療方針を決定していきます。CKD 治療の目的は、末期腎不全へ至ることを阻止、もしくはそこに至る時間を遅らせること、そして合併症である心血管疾患の新規発症を抑制、既存の心血管疾患の進展を阻止することに主眼が置かれます。
CKD治療の3本柱は食事療法、薬物療法、生活習慣の改善です。
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食事療法
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薬物療法
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生活習慣
当院では医師・看護師・管理栄養士・薬剤師などで連携を取って、腎臓病の進行を予防するための日常生活の注意点や栄養指導、薬剤指導を行っております。
腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)
当院では昭和59年に現病院の新築と共に透析施設を開設し、平成27年より現在の透析センターを新設しました。また新設とともに全台オンラインHDFのご利用を可能としました。さらに、病院までの通院が困難な患者様へのサポートとして送迎サービス、患者様のライフスタイルに合わせて、長時間透析や夜間透析も積極的に行っております。
腹膜透析にも力を入れており、患者様が安心してご自宅で治療が行えるようスタッフとともにサポートさせていただきます。
腎移植をご希望の方は他施設と連携を取り、紹介させていただいております。